BaduizmErykah Badu
UM3
発売日 1997-02-11
音に泳ぐ、音に溶け込む 2006-08-27
ネオソウルを代表する女性シンガー、エリカ・バドゥのファーストアルバム。
彼女の声は果実を思わせる爽やかな甘さがあり、非常に聴きやすく魅力的。
いきなりどぎついファンク・ソウルはちょっと・・・という方にも安心して
薦めることができます。
どの曲も静かで、伸びやかなリズム。心から余計な物が出てゆき、ただ
音の中に溶けてゆくような感覚を味わえます。
乾いた土臭さを感じる渋好みな演奏が、一層ボーカルの甘みを引き立てます。
重厚なベースラインはレゲエ・ダブにも通じる快感をもたらしてくれます。
時代を経るにつれて、テクノロジーの進歩と引き換えに多くの音楽は
音自体の持つ独特の空気、情景を呼び起こす力を失ってしまったと思います。
そういった意味において、90年代後半に発表されたこの作品は非常に稀有な存在でしょう。
後の2作品も勿論素晴らしいのですが、やはりこの作品には一歩及ばないと感じます。
どこかで少し「こういう風に作ろう」という意図を感じてしまうのです。
このアルバムは全くそれがありません。まるで自然の営みの中で生まれた有機物の様です。
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